糖アルコール

糖アルコールを用いた中低温域廃熱の回収

100 PJの廃熱の内、55PJが100–149℃の温度域の熱となっています。この温度域の熱量を効率良く回収することが可能な蓄熱材として、エリスリトールやマンニトールといった糖アルコールが注目されています。我々の研究室ではこれらの物質をスラリー化した糖アルコールスラリーを対象とし、蓄熱特性を解明すると共に、各温度域に応じた最適な糖アルコールスラリーの提案に取り組んでいます。
アイススラリー

糖アルコール

アイススラリー

糖アルコール単結晶

3-1.伝熱実験

しかしスラリーの伝熱特性は流速や固相率によって変化するためまだ明らかになっていません。そのため本研究では生成した糖アルコールスラリーを水平円管内に流動させ管壁との熱伝達係数を計測することで実験的に糖アルコールスラリーの伝熱特性を明らかにする事を目的としています。また、流動性についても検討しており流動様相の観察や圧力損失の計測を行うことによりスラリーの流動性についても評価を行っています

スラリー中の粒子

アイススラリー

実験装置

3-2.結晶析出速度