・DDT助走距離の短縮量
最適な障害物条件を探るため,無障害物に比べて「どれだけ助走距離が短縮されたか」を指標とする.
・火炎進行位置に対する火炎速度の評価
デフラグレーション段階の障害物影響を可視化するため,縦軸をマッハ数,横軸を無次元火炎先端位置としたグラフを作成.
無次元火炎先端位置は以下の式で定義.

デトネーションセルサイズ,層流火炎帯厚さ,燃焼管高さはいずれも初期条件や幾何学スケールを表し,DDT助走距離と高い相関が示唆されている.
これらを一括で扱うことで,現象を簡潔に捉える狙いがある.
以上の理由から,この無次元数を用いて火炎伝播を比較・評価する.
・局所爆発の発生メカニズム解析
局所爆発の発生位置がDDT助走距離に直結するため,
物理量のコンター図(圧力・温度・渦度など)を追跡し,局所爆発がどのように生じるかを詳細に調べる.