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課題戦闘機についての研究
背景  防衛省は異なる戦闘システムを備えた戦闘機を複数機種備えることで航空優勢を有効に獲得・維持 できると考え,長年にわたり3機種の戦闘機からなる戦闘機体系を構築している.
 F-2戦闘機は戦闘機体系を支える重要な戦闘機だが,2035年頃には退役が始まる予定であり,その時 期までにF-2後継機となる次期戦闘機を開発・導入する必要がある.(図1参照)
 航空機や戦闘機の形状は,空気抵抗・造波抵抗・衝撃波などの空気による機体への影響ができるだ け小さくなるように設計される.その指標となる圧力分布や流速分布といった空力特性は近年の戦闘 機において数値計算データが非常に少ないため,今後の研究を見据えて3次元の数値計算データ及びそ の手法を確立することを目指す.

Figure 1. 次期戦闘機のイメージ
目的  既存の戦闘機3Dモデルを用いた空力特性の3次元数値計算手法の確立
方法  3次元数値計算に向けて,まずは戦闘機の3Dモデル(図2参照)から3次元の計算格子を作成する.


Figure 2. 戦闘機の3Dモデル


Figure 3. 3次元計算格子


Figure 4. 計算詳細
結果  図5,6に示すような圧力分布・流速分布が得られるように目指す.


Figure 5. 圧力分布


Figure 6. 流速分布