実験装置と方法 |
図2に測定部の概略図を示す.測定部は600×600mmの正方断面で,全長は約3000mmである.送風機の十分下流に固定用具を設置し,チューブを設置する.
チューブは,直径D=2, 4, 6, 8, 10, 16, 20mm(アスペクト比Ra=300, 150, 100, 75, 60, 37.5, 30)の7種類の円形断面を持つシリコンゴムチューブを用いた.

Figure 2. 実験装置.
図2に示すように,チューブ下流の流速の変動を測定するため,I型熱線プローブおよび定温型流速計を用いて,電圧波形を取得した.
プローブは,チューブの軸と同じ高さのスパン中央とし,チューブ円心より5D下流側に設置した.サンプル数を10240,サンプル周波数を1024 Hzとして10秒間計測した.
熱線流速計で得られた電圧波形を高速フーリエ変換(FFT)し,チューブ下流における流速の変動周波数を求めた.
また,熱線プローブと同様の位置にハイスピードカメラを設置し,チューブスパン中央の振動の様子を撮影した.
フレームレート1200とした.撮影した画像を二値化し,スパン中央における振動に対して高速フーリエ変換(FFT)し,チューブの振動周波数及び振幅を求めた.
主流の流速は,5m/s,10m/sと15m/sとした.各条件におけるレイノルズ数Re=UD/(Uは主流速度,は空気の動粘性係数)を,表1に示す.

Table 1. 各流速およチューブ直径におけるレイノルズ数.
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