日本材料学会コラム〜年齢〜

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年齢(1):顔認証
入学試験では、受験生本人が受験していることを確認する必要があります。試験場では、予め本人から提出された写真表と、試験室の本人を見比べて写真照合します。50歳を過ぎたある時、写真表と髪型の変わっている学生が受験していて、強い疑いを持ちました。一応、補助監督者の学生に聞いてみると、キョトンとした顔で「本人ですよ!?」と言うのです。世代が違うと顔認証能力が落ちるのです。おニャン子は大丈夫でしたが、乃木坂だ、日向坂だと言われても、見分けのつかないお嬢さん達が踊っています。以来、写真照合は補助監督者に任せることにしました。その時の言訳は、「君たちは老人ホームで写真照合できますか?」です。多分、私にはできるのです。

年齢(2):年齢推定
大学生の頃、40歳というのは完全な「中年」と思っていました。ましてや50歳をや!です。ところが、近年「美魔女」と形容される人達の年齢を外観から推定することは不可能になったと思われます。深田恭子(1982年生)、内田有紀(1975年生)、石田ゆり子(1969年生)、森高千里(1969年生)といった方々です。ただ、ひとつ懸念があります。私の年齢が20歳から65歳になっているのです。そういえば、桃太郎侍の高橋英樹(1944年生)は80歳なのに、私が大学生の頃と同様なオジさんに見えます。年齢推定は、自分の年齢を軸に相対評価していると考えられます。年齢差が大きいと推定誤差を増大させます。信じられないことに、今の大学生には深キョンがオバさんに見えているのかもしれません。

年齢(3):推定年齢
残念なことに、私の推定年齢は実年齢を10歳ほど上回り続けています。若い頃から「オジン臭い」のです。少し先輩が同年代と勘違いします。20歳代には、暴飲暴食で少し腹が出てきたことが原因と思われます。30〜40歳代では、出腹に加えて、白髪の発生が早かったことが考えられます。50歳代からは、出腹をトレーニングで解消するように努めましたが、白髪に加えて毛髪の直径と密度の減少が顕著です。ブルース・ウイリスのように、髪がなくても格好いい人がいるので、筋肉増強に励めば、60歳代には実年齢に近付けると信じていました。ところが先日の筋トレ中、筋肉隆々の70歳代から「失礼ですが、70を超えていますよね?」です。諦めません!実年齢になるまでは!

年齢(4):筋肉
筋トレの着衣には個性が出ます。自信満々の筋肉マンは、肌に貼り付くようなピッチリのTシャツで体型をアピールします。スリムをアピールしたい女性は、ピッチリのパンツを履きます。男女が上下逆の部位にピッチリを身につけていると、凸部の凝視を避ける必要があります。私は余裕のあるTシャツとジャージを身につけますが、上腕二頭筋、三頭筋、ふくらはぎの腓腹筋(ひふくきん)の凸部形状には、密かな自信を持っています。浴衣の似合う枯れた爺さんは味がありますが、もう暫くは胸筋を鍛えてTシャツの似合う筋肉ジジイを目指します。

年齢(5):免許証
50歳の誕生日から、免許証はゴールドを継続できています。昨年、65歳の更新が終わりましたので次は70歳です。なんと、次の更新手続きの前に、教習所などで「高齢者講習」を受講しなければ、免許証の更新ができないのです。いや待てよ!1ヶ月前から更新できるので、実際の更新時には69歳です。淡い期待を持って検索すると、年齢は免許証の有効期限(誕生日の1ヶ月後)で決められています。次回はアウトです。ゴールドが継続できたら、次々回には「認知機能検査」も加わります。「高齢者講習」に不合格はないそうですが、「認知機能検査」で認知症と判定されると、免許取消が待っています。まもなく厳しい時代が始まります。